平成26年 8月23日
山伏岳(1,315m),高松岳(1,348m),小安岳(1,301m)

今回の例会は、栗駒国定公園の一つの山塊である山伏岳・高松岳・小安岳を川原毛登山口より入り
周回して泥湯温泉へ下山するコースで実施しました。


登山口で準備体操

『登山口で準備体操』
最近の天候不順のせいか19人と参加者が少なく、山形を6時10分に出発、秋田県に近づくにつれ雲も薄くなり
青空も見え隠れしてきたころに山伏岳川原毛登山口到着です。リーダーの指示、準備体操のあと出発です。
杉林の中を歩き始めて人工林を過ぎるとうっそうと繁るブナの原生林の中に入ります。登山道は前日までの
雨のせいか泥濘があちこちにあります。下刈りも儘ならないらしく両側から背丈ほどの笹藪が覆い被さり見通
しが全く利きません。ひたすら足元を見るのみです。稜線上にでると木々の間から稜線が見え隠れします。
漸く山伏山頂に到着しました。

 

ジャンダルム

『ジャンダルム 』
山伏山頂から南西方向へ、高倉沢からの登山道が見える、その先の小ピークが前衛山(ジャンダルムと呼ばれる)で
その先の傾斜が60度もありそうな屏風尾根が「屏風岳」で、屏風岳への夏道はない(最高部は1,158m、ヤセ尾根で
東側は断崖状に切りたっている)、高倉沢からの登山道はこの屏風岳の西側を巻いて山伏岳に続いている。

 

山伏山頂にて

『山伏山頂にて』
山伏山頂にて早めの昼食を済ませて、高松岳を目指します。
高松岳手前の急な坂を登り詰めると突然避難小屋の前に飛び出しました。小屋の前にザックを置いて高松岳山頂を
往復です。山頂からは栗駒や虎毛山が見えます。鳥海山は残念ながら雲のかなたのようです。この辺りからは時折
青空がのぞき爽やかな風が頬を撫で気持ちのいい尾根歩きになりました。

 

小安岳山頂

『小安岳山頂』
後方に見える高松岳の避難小屋が小さく遠ざかって来たころ小安岳に到着です。
山頂への分岐にザックを置き山頂へ往復した後は泥湯温泉への下り坂です。

 

新湯

『新湯』
沢の音が大きくなりうっそうとしたブナの原生林が終わりに近づいた頃、もうもうと湯気を上げる新湯の脇にでました。 泥湯温泉の源泉で、ここからパイプでお湯が供給されているらしい。

 

泥湯温泉下山口

『泥湯温泉下山口 』
レンタカーの待つ駐車場に無事到着です。人気のある百名山や二百名山に比べこの山塊は不人気のようで私たち
の他に登山者には一人も会いませんでした。個人的な意見ですが確かに夏の暑い盛りに来る山ではなさそうです。
しかし麓に数々の温泉を抱え山中には百年は有に超えそうなブナの原生林や急峻な渓谷、雄大な尾根を広げた
山塊は魅力が一杯あり残雪の春山や紅葉時期には素晴らしい景観に会えそうな気がします。登山道の下刈りや泥濘
の解消に努めればいっそう魅力が増すばかりと思いました。

 

登山ルート

 

『登山ルート』
今回の登山ルートです。
地図上で山伏岳より下へ左方向が「ジャンダルム」を経て高倉沢へのルートになります。

 
(6:10)山形出発、(8:10)秋田県道の駅「おがち」、(8:55)川原毛登山口、(9:10)登山開始
(10:30)山伏岳到着、(11:30)昼食後出発、(12:47)高松岳避難小屋、(13:10)高松岳山頂
(14:30)小安岳分岐、(14:40)小安岳山頂、(16:20)新湯を通過、(16:50)駐車場到着
(17:06)山形への帰路へ  
山形着 20:00。

 

*** 写真撮影 : 三 浦  鐵 太 郎 *** 早 坂  一 佳 


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