平成27年6月20日(土)

南雁戸山(1486m)北雁戸山(1485m)

 

登山ルート



今日のコースと時間

月 日

コース(時間)  …… 歩行   == 車移動

6月20日

県庁7:10==R286==ブドウ沢林道 ==ブドウ沢駐車場 7:55== 8:12登山開始……  第一渡渉地点8:45…… 第二渡渉地点9:15……八方平避難小屋10:55……南雁戸山11:45 (昼食休憩)12:15 …… 北雁戸山12:55……滑川分岐13:30……新山登山口駐車場15:30==山形県庁駐車場着16:20












 ブドウ沢登山口で、リーダーより今日の注意点を聞き登山開始。

 歩き始めて間もなく、最初の渡渉! しっかりと、一歩一歩。 OK。

      
 

 一つ目の渡渉は、順調に完了。 先達さんに感謝。

 二つ目の渡渉地点。 前とは違う水の音!  不安よぎる。

 ベテランが、しっかりサポート! 



 今日は、暑かった! でも、水遊びした会員は、一人もいませんでした。

今日の急登。 ガンバ! 

 新緑のブナ林の中での森林浴。

  天の声が。
 『雲で、見えない。俺の人生のようだ』 
  見えてなくても、二人三脚で! 伴侶の導きですね

 

 八方平避難小屋より雁戸山を望む。

 小屋前で小休止。

 先ずは南雁戸山に到着。ここでお昼ご飯に。

 ここから雁戸のノコギリが始まる !! 北雁戸に向う。

 

 このコルは、飛ぶべきか、降るべきか、思案中。

 今日のメンバーには、このくらいの傾斜は余裕です。

 はい。余裕のメンバー一覧です。 北雁戸山頂にて。

 滑川分岐で後ろの人達を待ちます。


 降りの登山道は狭く、倒木が道をふさぎます。油断すると左の崖に。

 ここは、間違いなく登山道! 車道までは30分以上。 なぜカーブミラーが?

 無事下山、お疲れ様でした。

 


        

  コバイケイソウ [小梅尅吹n
由来は、花が梅に、葉が尢魔ノ似ており、梅尅吹iバイケイソウ)より小振りなことから。
綺麗でも、アルカロイドを含み、加熱しても毒は消えない。
根には、 くしゃみを起こさせる薬効もあるとか。
世の【綺麗】と【毒】は、比例するものでしょうか。



 ベニバナニシキウツギ(紅花二色空木)
ニシキウツギ(二色空木)は白から紅紫色に変化するが、今を盛りと咲いている、このベニバナニシキウツギ
(紅花二色空木)は最初から紅色。
一本気なんですね。

 ササバギンラン(笹葉銀蘭)
花が白なので銀色のラン。「ギンラン」で、葉が「笹の葉」に似ているのでこの名前に。


 ハクサンチドリ [白山千鳥]
名前の由来は、千鳥の飛ぶ姿に似ているから。 俳句の世界では「白山千鳥」は夏の季語。
ここで宿題です。
次回例会まで「夏」をお題に、一句ご持参ください。




 サラサドウダン(更紗灯台)
由来は、花に更紗染めの模様から。更紗模様 ?
『サラサ』はシルクロードの先から伝わったもの。その発音に『更紗』を当てたものとか。
こだわると、疑問が膨らみます。
ドウダンは、油を燃やして明かりをとっていた時代の、周りの風よけが花の形に似ているから。
今の時代に生まれて良かったですね。



ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) [深山薄雪草]
日本固有種 東北の山に多く分布。飯豊山、鳥海山、月山、雁戸山など。
花言葉『高貴な純潔』




 ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)
日本固有の落葉木。 釣鐘形の花の先は五裂し、外に反り返る。




 ハクサンシャクナゲ[白山石楠花]
右の花です。間違えないでくださいね。



 心配なので、もう1ショット。

 コケイラン(小尢磨j
花は1センチぐらい。小さいけど綺麗な花でした。

 タカネバラ(高嶺薔薇)
日本固有種。高山の日当たりのよい場所に咲きます。大切にしましょう。

 ハンショウヅル(半鐘蔓)
由来は、半鐘に似ているから。 でも、花言葉は「心の美しさ」

 ゴゼンタチバナ(御前橘)
名前の由来は白山の主峰御前峰の御前。針葉樹の林の中に育つ日陰花。

 カラマツソウ(唐松草)
湿原、草原など日当たりの良い場所に育つ。夏山の代表的なお花です。
日陰の花も、日向で育つ花も、美しい花を咲かせます。

 ベニバナイチヤクソウ [紅花一薬草]
 花言葉は「恥じらい」


特記事項

山形市の南東に位置し、鋭くとがった美しい山容を見せる雁戸山、山形市民にとっては最もなじみのある山のひとつで、会員の多くがその歩を記したことのある山であろう。今回はなじみの山でもあまり知られていないルートということで、ブドウ沢から入山、南雁戸〜北雁戸 新山へと下る上級コースである。R286からブドウ沢に至る林道は悪路の狭い道で、渓流釣りの人々の行きそうなマニアックなコース、運転お疲れ様です。
 ブドウ沢の駐車場でリーダーより熱中症・雷・増水時の渡渉についての注意点などを聞き、登山開始。木漏れ日のブナ林を進み第一渡渉地に至る。こちらの山域は前日・前々日と雨だったということで、水かさが増しているように思われる。苔むした石・岩は滑りやすく、慎重に互いに助け合いながらの渡渉となる。何とか第一関門クリア。
第二渡渉地はさらに水量が多く激しく水しぶきをあげており危険が伴う。ベテランの会員が安全なルートを確保してくれて、全員無事に渡り終えることができた。助け合いに感謝。緊張から解放された耳に林間に響く小鳥(ミソサザイか?)の美しい歌声が飛び込んできた。ホトトギスの声も聞こえる。ここまではあまり標高をかせいではいないが、この後見通しのきかない樹林帯の急登が続き、たっぷり汗を絞られる。疲れをいやしてくれる可憐な花々もすでに時期を過ぎており、わずかにオヤリハグマ・カニコウモリなどの地味な花が咲いている。急登を過ぎるとブナ林の広い尾根に至る。展望はきかないが、足元にギンラン・コバイケイソウなどの花が見られるようになる。あまり人が入っていないのか、やぶが覆いかぶさっているところや、前日までの雨のためか、歩きにくい泥んこの悪路もある。八方平避難小屋が近づくにつれ、サラサドウダン・ウラジロヨウラク・ハクサンシャクナゲなどが目に飛び込んでくる。小屋のあたりはハクサンチドリの群落、珍しい色のウツギも今を盛りと咲いている。花博士のSさん、「ニシキウツギかも!」(紅花二色ウツギ?)。雲行きが怪しくなってきたので、南雁戸山へと急ぐ。タカネバラ・ミヤマウスユキソウ・ミヤマハンショウヅルなどを横目に先を急ぐ。ガレ場に出ると展望が開け、今来た道などが見渡せるが、あいにく曇り空になってきて蔵王など山頂部分は見られない。南雁戸に到着。眼下には蔵王ダムを望むことができる。雨の心配等があったので、狭い山頂で早めの昼食を済ませて北雁戸山へ向かう。一気に下ってまた登り返す。急下降のため先を行く人がはるかかなたに小さく見えるような感じで、慎重に歩を進めるがなかなか間が縮まらない。一時のことがやたらと長く感じられる。小雨がぱらついてきた。急登を登り詰め北雁戸山頂に至る。曇天であまり展望がきかない。記念写真を撮って早々に下山開始。またまた緊張を強いられる急下降。なじみの蟻の戸渡りがなんだか違う印象がある。全員無事難所通過。
 滑川分岐からは新山方面へ。炭焼き小屋跡の多く残る古くからの道だそうだが、あまり人が入っていないルートのようでやぶ漕ぎに近い状態になる。途中数人が地蜂に刺されるハプニングあり。ミズが群生していて、「おいしそう!」との声が上がるが、今日は山菜取りはなし。花期を終え、実を付けたサンカヨウの群落もあり、花の時期はさぞやと思われる。林道に出るとカーブミラーがあり、かつては車が通れたのであろうと思われるが、今は全く通れそうにない。林道をひたすら下って予定よりも早く駐車スペースに無事到着。
 高温・雷などの予報が出ていて、ちょっと心配しながらの登山ではあったが、大過なく充実した山行であった。


*** 写真撮影 :  岩田  Izumi Komachi  ***



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