会長から、今日の学習会の趣旨、講師の紹介です。
当会、事務局長からも、シュリンゲの使い方、もしもの対応のフォローです。
茂木店長、本日は、ありがとうございました。
今回の学習会の講師は、モンベル山形支店の店長茂木大介氏です。同氏はモンベルに入社して13年のベテラン社員としてご活躍されており、豊富な登山経験から登山中のトラブル対処法について、クイズ形式の質問やロープワークなど器具の使用方法の実践を取り入れ分かりやすい講習に終始した。また、最後に質問に答え装備品のメンテナンスについてのアドバイスがあり有意義な学習会になった。 【以下講演要旨】 ● 山でのトラブルを大きく分けると1位は道迷い(40%)、2位は転倒・滑落(35%)、3位は病気・疲労(15%)でその他が(10%)になっている。 道迷いを防ぐには、地図とコンパスを持って行くこと。ただ地図は迷ってから見ても自分の位置が分からないことが多いので、分岐点にさしかかったときなど地図で確認すると良い。また、コンパスを使って地図を見る訓練などもやっておくと良い。道迷いは登りより下りの方が多いといわれている。特に、山形県は山菜採りが多く入るため、登山道以外に踏み跡が多く残りそこで迷うことが多い。 ● 2番目に多い転倒・滑落を防ぐためには三点確保を守ること。また、ハーネス、スリング、カラビナの使用方法やロープワークを身につけることも大事である。(実際に装着方法を実践した。) ● 3番目に多い病気・疲労は特に熱中症や高山病に気をつけることである。熱中症予防については、一気に多くの水分を取るのではなく、小まめな水分補給をすることである。その際、塩分補給も忘れないでほしい。また、睡眠不足も熱中症になる可能性があるので登山前の休養をしっかりとることも大切である。もし、熱中症になったら涼しいところで足を心臓より高くして横になったほうがよい。当然、水分と塩分をしっかり補給することも忘れないこと。高山病予防は高山になれることであるので、事前に鳥海山や月山などの高山に登り高山に順応させることも大事ではないかと思う。また、熱中症予防と同じように水分補給も大切である。高山病になったら深呼吸しながら休み、それでもだめなら下山することが一番である。 ● 以上の他、熊や蜂対策も大切である。熊は、熊よけの鈴や熊スプレー、蜂対策はもし刺されたら蜂の毒を吸い出す器具(ポイズンリムーバー)があるのでそれを活用するのも方法である。 ● その他レインウエアーやリュックのメンテナンスについてのアドバイスがあった。 |