平成23年 4月23日・羽黒古道(昔の登拝道)を歩く

今回の例会は関東・東北の民間山岳信仰の中心として、また山形県を代表する観光地のひとつ羽黒山の杉並木の石段を登り、山頂より、江戸時代以前の参拝道としてにぎわった庄内町、鉢子集落から羽黒山頂への古道を下るルートで実施しました。
本年度の第1回目として予定していた福島県の屹兎屋山、萬歳楽山が震災のため中止となったため、この例会が最初の山行となりました。


 随神門・山門  
『随神門・山門』
天気予報では、庄内地方は昼から雨、今にも降りだしそうな曇り空を見上げつつ、出羽三山神社の山門・随神門の前で準備体操をして出発した。

 

 五重塔  
『国宝五重塔』
随神門から石段を下り、祓川に架かる神橋を渡り五重塔へ、素木造り、三間五層の優美な姿で杉木立の中に静かに建つ現在の塔は約600年前の再建と伝えられる。
神社に五重塔は不思議ですが、江戸時代までは本地垂迹説の神仏混合で周辺には多数の寺院があったが、明治政府の神仏分離で山内の寺坊は殆ど破棄されたが幸いにも五重塔は残された。

 

 南谷の道標  
 『南谷の道標・芭蕉の句の標識』
元禄2年(1689年)芭蕉が来泊した別院があった南谷はまだ一面の雪、芭蕉の句碑も雪に埋まっていた。  
 芭蕉の句  

杉落葉あまた散らばる参道の長きを登る息喘ぎつつ
             歌人 高 橋  光 義

 

 三神合祭殿の前で  
『三神合祭殿の前で』
この三神合祭殿は 1818年の再建で、高さが9丈3尺(約28m)、桁行間13間2尺(約24m)、茅葺の屋根は厚さ2m以上もあり、平成12年に国の重要文化財に指定されている。
重要文化財の階段を借りて記念写真を撮らせていただく。
社殿前の広場は除雪した所以外は残雪の下で、観光客もまばらでした。
雨が降ってきたので参集殿という建物の中で昼食の休憩をさせていただきました。
 
 
 合祭殿の前に丈余の雪積みあげ
          出羽三山は春なお遠し
            歌人 高 橋  光 義

 

 羽黒古道へ  
『羽黒古道へ』
いよいよ今例会のメイン・テーマの『羽黒古道』に社殿の裏手から進んだのですが予想以上に残雪が多く、古道ならぬ雪道でした。
道路のこん跡を探しながら、高圧送電線を目標にしつつ、地図を頼りに下った。

 

鬨の声あぐるごとくに 山毛欅芽吹く
           羽黒の山を東へ下る
北遠く鳥海山(ちょうかい)ならん山の影
           崩さぬほどに雲動きゆく
               歌人 高 橋  光 義  

 飛脚の墓石碑  
『飛脚の墓石碑』
鉢子集落近くまで下って、所々地面が見えるようになり、小さなお地蔵さんに並んで「以手紙之墓」と刻まれた蜂子皇子の使者とされる「飛脚の墓」がひっそりと立っていた。

 

 羽黒古道案内板  
『羽黒古道案内板』
古道の登山口に建てられた案内板、古道はかって最上川舟運を利用して清川の関所で下りて出羽三山に参拝する際の参道として江戸時代初期まで栄えたとされる。
その後は荒廃したが「羽黒山修験道を守る会」が2006年古道を整備、復活させた。
出羽三山神社までは約3キロ、傾斜もそれほどきつくなく、6月以降となれば大変楽しいコースになるのでと思いつつ、下って来た雪道を振り返りました。

 

 
(7:00)山形出発、(8:40)庄内あさひIC、(9:00)手向羽黒山山門、(9:25)五重塔
(9:35)五重塔出発、(10:25)南谷、(11:05)出羽三山神社、(12:20)昼食後、古道へ
(12:45)送電鉄塔、(13:30)皇野公園、(13:35)鉢子登山口、(13:45)帰路へ  
山形着 16:05。

*** 写真撮影 : 早 坂  一 佳 ***

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