2010年2月7日・学習会 遠藤博隆氏の講演『夢を追いつづけて』
昨年も当学習会で「エベレストの頂に立って」と題して講演して頂いた遠藤博隆氏に2009年6月から8月にかけて世界第2の高峰『k2』(別名チョゴリ,8611m)に「北日本海外登山研究会 k2登山隊」として挑戦された体験を『夢を追いつづけて』と題して講演して頂いた。
現地からの報告書のなかで、7900m の第4キャンプで頂上を目の前にして、以下の様に書かれている
『・・・ここに、立てるのは、限られた人間だけだ。自然に涙があふれてきて,応援 してくれた人たちや、ベースキャンプにいる仲間たち、そしてスタッフたちに感謝の気持ちで一杯だった。・・・』
『遠藤博隆氏』
遠藤博隆氏は1951年1月北海道釧路市生まれ(59歳)、
19歳より登山を始め、1970 〜 1980 年当時は夏冬通じて、年間 70〜80 日山行きをしていた。
1983 年転勤で山形に移り住み、龍門小屋管理人を15年続けている。
2006 年 1月,33年間勤務した会社を退職、同年5月17日12時22分エベレスト登頂に成功(日本人で 120 人目)、2009 年8月4日世界第2の高峰「K2」の第4キャンプ (7900m) に到達。
*** 写真撮影 : 田 崎 信 治 ***
『講演会の様子』
出発前、高所トレーニングに、5/8〜5/10 富士山に登り、パキスタンへ行ってからも高所順応のために 5000m 級の山に登り、6月24日ベースキャンプの予定地に到着した。
*** 写真撮影 : 田 崎 信 治 ***
『真剣に聞き入る会員』
ホンダ製のガソリンエンジン発電機を2台持っていったが、ガソリンが粗悪で2台とも動かなくなり、綿布とガーゼのマスクでガソリンを濾過してなんとかしのいだ
この夏、k2に挑んだのは、我々の他にスペイン、中国、韓国、ドイツ、アメリカ、カナダ、スイス、エクアドル隊と国際色豊かだった。
*** 写真撮影 : 田 崎 信 治 ***
『プロジェクターで』
7900m 地点の第4キャンプから頂上を見上げる、紺碧の空と真っ白な「k2」のピーク、美しいプロジェクター画像を前に説明する遠藤講師
8月4日、第4キャンプに到着し明日は頂上アタックとなったところで、翌朝8月5日には"ジェットストリーム"が南下し『k2』の頂上付近はストリームの中にはいってしまうとの気象予報から、夜を徹して安全な第3キャンプまで下山したと残念!無念!・・・
2013年に再度「K2」にチャレンジする決意ですと、全員の拍手で講演を終わった。
*** 写真撮影 : 田 崎 信 治 ***
遠藤氏の今回の「K2」挑戦について、日本出発から帰国までの詳細な報告が西川山岳会のホームページに掲載されています、とくに6月24日にベースキャンプの場所に到着してから8月10日に撤収するまでの生々しいレポートは圧巻です。
西川山岳会ホームページのアドレスは”http://www.sangakukai.jp/”ですが
下記の『K2からの報告』にリンクを設定していますので、クリックでアクセス可能です。