2月12日(日) 学習会<霞城公民館> |
令和元年度のモンベル山形店茂木店長の講演以来、3年ぶりの学習会開催。皆さん再開を待ち望んでおられ、 |
||||||||||
42名の参加となりました。 | ||||||||||
今回のテーマは前回講演からも繋がる事故事例研究とロープワークについてフォーカスした内容となります。 | ||||||||||
岩田副会長の司会進行で学習会スタート。大瀧会長より、講師紹介の後、三浦氏から約2時間の講演をして頂く。 | ||||||||||
当会前事務局長の三浦鐵太郎さん、長年県内高校山岳部顧問をされ、また山形山岳連盟の海外遠征なども経験され | ||||||||||
崑崙山脈ギシリク・ターク峰(6488m)初登頂や2度の中国ヤラシャンポ峰(6635m)の登山隊としても活躍されている。 | ||||||||||
高校山岳部顧問として遭遇した生徒の事故事例、ご自身の危なかった事を写真等をまじえ、反省も含め臨場感ある | ||||||||||
報告をされた。続いて当会の2008年からの事故、トラブル、ヒヤリハット事例を説明いただく。これらのなかには必要な | ||||||||||
ロープワークが出来ていれば防げた事例も少なくない。続いて会員が身につけた方がよい基本的なロープワークの | ||||||||||
紹介をされ、実際に提案されたチェストハーネスとムンターヒッチを教え合いながら練習しました。 | ||||||||||
質疑応答ののち、三浦さんに御礼の拍手をして古沢福会長の挨拶で終了。 | 長年当会を支えてくださった畑さんより | |||||||||
卒業のご挨拶がありました。 | ||||||||||
三浦さん、臨場感ある貴重な講演と提言、丁寧な実地指導ありがとうございました。 | ||||||||||
今日の学習会に学び、必要なロープワークもマスターして未然に事故を減らし安全登山を心がけたいものです。 | ||||||||||
参加された会員の皆さん、お疲れ様でした。 |
皆さん安全登山に関心が高く42名の参加 13:30~15:30で予定通り進行
本日の講師 三浦鐵太郎氏 昨年の立山縦走、晴れてればこんな剱岳が
見られたんですね、残念。
ご自身の事故事例 アイススクリューの説明中
当会の山行スタイルに合わせた安全確保の提案 チェストハーネス
三浦さんが当会に入会された2008年以降の事例
まだ記憶に新しい昨年の暴風秋田駒ヶ岳まで
チェストハーネスの実演
ロープに体をつなぐ為のムンターヒッチ
チェストハーネス、ムンターヒッチ練習中
講演要旨 資料、報告のコメントより抜粋 | |||||||||
山岳部高校生の事故事例より | |||||||||
・身につけていたナイフが転んだときに手を傷つけてしまう事故→余計なモノはザックの中に | |||||||||
・雪渓をスケーティングして滑落→すぐそばに登山道があった、確実に指導者の責任が問われる | |||||||||
・国体予選、生徒が熱中症が原因で滑落、死亡。→管理者の体調把握不十分、特に熱中症には注意必要 | |||||||||
・雁戸山、蟻の門渡りで他校の生徒、熱中症、滑落、死亡 | |||||||||
・食事準備中、テントを一部焦がす、コッヘルに接触してやけど→安全確認 | |||||||||
・飯豊、朝日で至近でのカミナリ遭遇、生きた心地しなかった。→山での天候の把握、カミナリは特に怖い | |||||||||
・朝日連峰で雪で見えない5mのクレバスに落下→雪と関係する行動は十分留意する | |||||||||
★高校登山部はコース事前調査、合宿は資料提出コースの安全策を話し合う。登山届4カ所。高校生は荷が重い | |||||||||
ので毎日欠かさずトレーニング、特に注意は死亡例もある熱中症。 | |||||||||
登山部員といつも一緒に行動し、生徒様子を観察適時問題点を指摘→当会は問題点指摘ほとんどない | |||||||||
当会の事故、ヒヤリハット事例から | |||||||||
普通の登山道での滑落が多い・・・疲れのためか、なんとなく歩いている等、緊張感が欠如? | |||||||||
急斜面に対する体の対応が苦手 | |||||||||
ロープワークによる問題の回避ができるもの沢山さんある。 | |||||||||
急斜面のロープ・・・下降ロープに体を寄せ付けず、後ろ向きで下る。垂直に立つ、足で登る(腕力で登らず) | |||||||||
飲み過ぎ、山行に見合った体力の不足。 | |||||||||
体力がなきゃ登山はできない。個人の登山では、少し重いザックで訓練し、愛好会では軽めのザックで!! | |||||||||
ロープワーク | |||||||||
チェストハーネスとムンチーヒッターをセットで何度も練習を!! | |||||||||
スリングとカラビナは個人で準備し、山行時のバス内でみんなで練習すればいいのでは | |||||||||
コースにおける役員の役割を再認識する。事故のない登山、急斜面対応などでロープワークの習熟、 | |||||||||
撤退の適切な判断など.本会全体の構成年齢上がってきているので無理のないコースの吟味 | |||||||||
★事故、トラブルに繋がる行動について、その場でしっかり指摘しあうことが大切。ヒヤリ、ハットは重大事故の予兆 |
なお詳細はメールで送られた講演資料にてご確認ください。