9月2・3日(土日) 岩手山(2038m)自炊 |
岩手県 2日 体力度 中級 歩行時間6:00距離7.0km
危険度 中級 登り1450m 下り295m
3日 体力度 中級 歩行時間6:15距離9,6km
危険度 中上級 登り366m 下り1266m
今回の登山計画は避難小屋泊まりの夕食朝食は自炊又は持参の登山計画です
「南部片富士」の名で知られる岩手県の最高峰。70万年前から幾度となく噴火を繰り
返し、中でも1686年の山頂噴火は歴史に残る規模を記録。火砕サージ、火山泥流が発生
し、降灰は近隣の市町村にまで及んだ。1732年の噴火では溶岩が流れだし、約150ha に
も及ぶ「焼走り溶岩流」(国の特別天然記念物)を形成。1919年の大地獄谷での水蒸気
爆発現在も火山活動は続いている。今回は、馬返しから登り、初日に岩手山山頂と御鉢
廻りをし、八合目避難小屋に宿泊、翌日に岩場の鬼が城コースを手足を使い下り、一泊
二日の縦走になります。夕食、朝食は各自持参又は自炊、寝具のマット、シュラフ等は
各自持参。避難小屋からの通達(毛布の貸し出しは行っております。1枚500円、3枚
1000円)
【当日の主な経過】 | ||||||
5:40県庁=高速=9:10馬返し登山口9:30~14:35八合目避難小屋 | ||||||
4:30出発~5:00不動平避難小屋~5:45岩手山山頂~6:30避難小屋 | ||||||
~8:30鬼が城山頂~13:30下山=15:40帰路=18:50県庁 |
【1日目】 | ||||||||||
5:40山形県庁より出発、現在は晴れてまずまずの天気である。このまま天気が続けばよいのだが・・ | ||||||||||
高速道を順調に進む・・が、いつしかワイパーが元気よく動いているではないか。 | ||||||||||
雨雲の様子から今日一日雨予想で意気消沈、それでも皆さん登る覚悟は充分である。約30分遅れで馬返し登山口 | ||||||||||
駐車場に到着。雨の為着替えや雨対策準備はバスの中で行われた。 | ||||||||||
準備完了後に会長挨拶、本日の行動予定等説明後9:30駐車場を出発。10分程歩くと鬼又清水に到着勢いよく | ||||||||||
出ている水を思い存分飲んだり、補給したりして、9:42岩手山馬返し登山口に向きを合わせてお山へ進入。 | ||||||||||
雨の中50分程歩くと桶の淵(こがのふち)。説明看板のイメージ通りの風景は見ることは出来なかったが登山道 | ||||||||||
谷側には大きな杭にロープが通った柵が設置してある。1時間程掛かって、ようやく一合目休憩広場に到着。 | ||||||||||
あいにくの白い景色なのでスルーです。 | ||||||||||
火山特有の岩や砂利で歩きにくい坂道を必死に足を進める。とにかく荷物は重い、体は暑い。 | ||||||||||
2.5合目で旧道と新道との分岐点、我々は新道を行く。雨で濡れた岩は滑りやすい足の置き場に集中し登るのだが、 | ||||||||||
やはり重力に逆らって進むのは筋肉に堪える。休憩回数を増やし、重い荷物は分散し合い、修行僧のごとく | ||||||||||
耐えながら登った。ようやく視界が開け雲の合間から下界が微かに見えて、あと少しで7合目まで来た。 | ||||||||||
緩やかになった登山道を進むと間もなく8合目避難小屋が見えて来た。皆、安堵の域である。 | ||||||||||
受付を済ませ、そそくさと小屋の中に入る。もう体は疲れ切って悲鳴を上げている。声を出して悲鳴を上げる元気は | ||||||||||
残っていない。靴を脱ぐ時や座った状態でも足の筋肉が痙攣を訴えるメンバーが多数いる。 | ||||||||||
本日の予定では岩手山山頂まで登り、お鉢廻りをする予定でしたがこの悪天候のため中止。明日の朝1時間30分 | ||||||||||
早めて出発して、岩手山山頂とお鉢廻りをすることに変更決定。小屋の中で濡れたウェアを乾かし、体を癒し | ||||||||||
ゆっくりすることになる。やがて暗くなるころに夕食。各自調理や持ち運んできた豪華料理とアルコールでお腹を | ||||||||||
満たした、そしてワイワイガヤ。やがて消灯、そしていびきの大合唱が外の雨風の音をかき消したのであった。 | ||||||||||
【2日目】 | ||||||||||
小屋を出ると東の空が薄明るくなっていた。会長の挨拶後管理人さんがお見送りの挨拶。 | ||||||||||
9合目の不動平避難小屋に向け出発。ヘッドランプの明かりを頼りに登山道を進む。小屋に重い荷物をデポして、 | ||||||||||
山頂とお鉢廻りに出発。岩手山の稜線には太陽が顔を出そうとしている。空は青空だ、下界は奇麗な雲海、 | ||||||||||
昨日とは全く違う天気である。荷物は軽い、足取りも軽い。眩しい朝日を受けてお鉢廻りの開始です。 | ||||||||||
時計回りのコースで歩き始めると左側(お鉢の外側)路肩にはお地蔵さんが等間隔で道案内してくれた。 | ||||||||||
下界の雲海の向こうに鳥海山も見える。月も見える。太陽も見える。山頂も見える。天気が良くなって本当に良かった。 | ||||||||||
山頂では記念撮影をし、しっかりと景色を目に焼き付けた。お鉢廻りを終えたころは先程までの青空は何処かに | ||||||||||
消えてしまった。下山開始、鬼が城コースを行く。ガスが掛かってはいるが風は弱い、涼しく歩き易い。コースは岩が | ||||||||||
多く途中は岩の間をかいくぐったり、ロープやチェーンもない蟹の縦這いならぬ崖の様な岩を慎重に降りたり、 | ||||||||||
滑りやすいザレ場を足元に注意して歩いた。 | ||||||||||
昨日とは違い長丁場、行き交う登山者も多い。11:30を過ぎたころから霧雨が肌に感じる。間もなく雨の予感、 | ||||||||||
カッパタイムをとり雨に備える。小雨ながら止んだり降ったりが繰り返されるその度に脱いだり着たりを繰り返すが | ||||||||||
標高が低くなるほどに天気は回復する。ゴール前25分の湯の森辺りでは長~い道のりを歩いて来た足に疲れが・・ | ||||||||||
いや足だけでは無い、腰も肩も、痛みの予備軍になっている筈。 | ||||||||||
ゴール直前ではバスの運転をして下さる及川さんが皆さんを労っていました。 | ||||||||||
岩手山焼き走り国際交流村の温泉に直行、入浴と昼ご飯を各自済ませ最後のコース焼走り溶岩流へ向かう。 | ||||||||||
15:40帰路につく。18:50山形県庁駐車場に無事到着、皆さん大変お疲れ様でした。 |
会長より挨拶
登山口
焼き走り 歩きにくい
ようやく5合目
安堵の八合目避難小屋
今日はいい天気 九合目不動平避難小屋
さあ山頂目指して
岩手山登頂! ブルースカイ
おはち巡り
朝日を浴びて
見事な雲海
さあ鬼が城
なかなか手ごわい鬼が城
お疲れさまでした。
エゾオヤマリンドウとウメバチソウ